近年のカフェブームで巷にはありとあらゆる形態のカフェが軒を連ねています。和カフェ、ハワイアンカフェ、アジアンスタイルカフェのように様々な国の文化や特徴や食事を取り入れたお店も数多く存在しています。私の家の近くにも、和カフェが一軒あります。古民家を利用したそのお店のカフェメニューはドリンクからデザートが和風なのはもちろんですが、カフェだけではなく、予約をすればなんと着物の着付けまで行ってくれるのです。さらに、店内には着物の着付けを行っているというだけあって着物が好きなようで、アンティークの着物が飾られていたり、古い着物を利用して造られた巾着袋や、手ぬぐい、髪飾りなども売られていました。
ついつい手にとって見てみたくなるような可愛らしい小物も店主の手作りだそうで、カフェで使っているコースターや座布団なども全て一点ものだそうです。そのお店が気に入り、後日着物を着る機会があったのでさっそくお願いすることにしました。以前のように温かい笑顔で迎えてくれる店主は少し小柄で品の良い話方をする人でした。着付けをしてもらっている間に、カフェのほうにお客さんがやってきました。私に一言断り店主が部屋を出て行っている間に髪を整えていると、そっと店主が戻ってきました。
そして便を一つ私に手渡して開けるように頼まれました。確かに瓶の蓋は固く、それでも何とかこじ開けると店主はうれしそうにお礼を言ってまた部屋を出て行きました。着付けが終わり帰り際に改めてお礼を言われ、大した事をしたわけではないのになんだかとてもうれしくなり、心が温かくなった気がしました。